著者
鈴木伸一
所属
題材
疾患特性
被検体
ヒト
データ収集方法
調査
専門分野
臨床心理学
評価指標
質問紙
キーワード
トラウマに対する認知対処方略症状に対する認知外傷後ストレス症状非致死性トラウマ
概要

書誌: ストレス科学 ,2013

伊藤大輔・鈴木伸一(2013) トラウマと症状に対する否定的認知および対処方略が非致死性トラウマによって生じた外傷後ストレス症状に及ぼす影響, ストレス科学, 27(3), 282-290

要約 本研究の目的は,トラウマと症状に対する否定的認知及び対処方略が非致死性トラウマによって生じた外傷後ストレス症状に及ぼす影響を検討することであった。 大学生の中で非致死性トラウマによって重症の外傷後ストレス症状を有しているものに対して,外傷体験調査票,外傷体験後の否定的認知尺度,外傷後ストレス症状に対する否定的解釈尺度,対処方略尺度,改訂版出来事インパクト尺度を実施した。その結果,本邦においても非致死性トラウマによって重症の外傷後ストレス症状を有しているものが一定数存在することが示された。更に,階層的重回帰分析の結果から。各認知行動的変数が外傷後ストレス症状に影響していることが示された。以上の結果から,非致死性トラウマによって重症の外傷後ストレス症状が形成・維持される過程において,個人差要因が影響を及ぼしており,これらの要因に対する心理的支援が効果的である可能性が示唆された。

登録日
2015年02月02日 00:06
登録者