著者
菊池英明
所属
題材
対話
被検体
ヒト
データ収集方法
印象評定
専門分野
言語学感覚心理学情報科学
評価指標
質問紙
キーワード
概要

書誌: 情報処理学会論文誌 ,2012

情報処理学会論文誌 Vol.53 No.4 1269-1274(Apr.2012)

沈睿・菊池 英明・太田 克己・三田村 健

近年,擬人化インタフェースの研究開発がさかんに行われ,ユーザとそれらの人工物とのインタラクションが重要視されている.インタラクションを促進する手段の 1 つとして,ユーザにパートナ感や愛着を感じさせるため,エージェントのキャラクタ付与の必要性が高まっている.筆者らは,自動車内でロボティクス・エージェントが運転のサポートや情報コンテンツの提供などを行うインタフェースの開発を進めている.そこでは,音声メディアの利用が前提となり,音声表現によるエージェントのキャラクタ付与が必要である.本稿では,ユーザにおけるキャラクタ像の形成を制御することを目的として,テキストレベルでのキャラクタ付与の手法を検討する.まず, (1) 自発音声に対する印象評定を行い,高い評価が得られた音声の転記テキストを集めた.続いて, (2) これらの転記テキストからキャラクタ像の形成に有効な言語パターンの抽出を行った.最後に, (3) これらの言語パターンをニュートラル文章に適用してキャラクタ付与文章を生成し,それに対する印象評定実験を行って言語パターンの有効性を検証した.その結果,抽出された言語パターンがキャラクタ像の形成に有効であることが分かり,本研究のアプローチの有効性が示された.   

登録日
2015年02月02日 00:06
登録者