書誌: 電子情報通信学会音声研究会資料 ,2012
“音声の発話者印象情報の知覚・認知モデル構築”、佐藤安里・ 菊池英明・市川 熹,電子情報通信学会音声研究会資料,Vol 111,no.471.SP2012-171, pp.89-94 (2012.3.)
要約 音声は揮発性を持つにも関わらず,円滑な対話が実現されている。それは音声が言語情報の他にプロソディとして,実時間理解を支援する情報や感情体調等の発話者の情報(発話者印象情報)を伝えるためと考える。本研究では聞き手が音声から発話者印象情報を理解する過程(知覚・認知過程)に着目し,モデルへの近似を行った。多様な発話者印象情報を捉えるために,声そのものの情報を共通基盤とした線型結合による3階層モデルを提案し,その実現可能性を検討した。結果本研究の提案する枠組みによって(1)情報のつながりを明確に記述し,(2)表現豊かな音声を捉えるモデルが確認された。