著者
鈴木伸一
所属
題材
社会行動
被検体
ヒト
データ収集方法
専門分野
臨床心理学
評価指標
質問紙
キーワード
ストレス反応ストレスマネジメント自動思考育児
概要

書誌: 行動療法研究,2011

岡島 純子・佐藤 容子・鈴木 伸一(2011), 幼児を持つ母親の育児自動思考尺度の開発とストレス反応の関連, 行動療法研究, 37(1), 1-11.

要約

本研究の目的は、幼児を持つ母親の自動思考を測定する育児自動思考尺度( ATQ-CR )を開発し、ストレス反応との関連について検討することであった。予備調査 1にて、育児ストレス場面を抽出し、予備調査 2にて、四つの育児ストレス場面、 78の自動思考項目を抽出した。本調査では、探索的因子分 析、高次因子分析を行い、ネガティブ思考 29項目、ポジティブ思考14項目が抽出された。 ATQ-CR の内的整合性は高く(ネガティブ思考因子α=. 90、ポジティブ思考因子α=. 76)、妥当性は、内容妥当 性と基準関連妥当性の観点から確認された。 SOMモデルに基づき、自動思考のバランスとストレス反 応の関連性について検討した結果、ネガティブ寄り群、中立群のほうがポジティブ寄り群よりもストレ ス反応が有意に高かった。本研究の結果から、育児中の母親に対して自動思考に焦点を当てたストレス マネジメント介入の必要性が示唆された。

登録日
2015年02月02日 00:06
登録者