著者
辻内琢也
所属
題材
システム開発社会
被検体
ヒト
データ収集方法
調査
専門分野
社会学
評価指標
質問紙
キーワード
原発避難者官民協同支援体制東日本大震災さいたまスーパーアリーナ社会的包摂
概要

書誌: 日本心療内科学会誌 ,2012

辻 内 琢 也, 増 田 和 高, 千 田 瑛 子, 永 友 春 華, 伊 藤 康 文, 中 上 綾 子, 鈴 木 勝 己, 猪 股 正 (2012). 第16回日本心療内科学会総会・学術大会【シンポジウム7】東日本大震災における心療内科医の役割,日本心療内科学会誌16:261-268.

要旨:<研究1>埼玉県では,震災直後に「さいたまスーパーアリーナ」に大規模な一時避難所を設立し,最大約 2,500人の被災者を受け入れた。「腰災支援ネットワーク埼玉 (SSN)」が一時避難場所利用者受付票として行ったアンケート調査を解析し,人口構成を震災前の福島県相双管内人口動態統計データと比較したところ, 5~14 歳の就学年齢と,その親世代と考えられる 40代女性の人口が多く,子ども達を守るために母子が避難してきた可能性が示唆された。また, 1人世帯および2人世帯には高齢者が多く,特に "子育て世代" と“高齢者 "への支援が重要であることが判明した。<研究 2>2011 年11月の段階で,避難者は公営住宅や民間住宅に個別避難し,地域での生活を模索している状況である。①情報が入らない.支援が届かない,②避難先の地域に理解してもらえない,という問題が民間団体への相談から見出されており,今後は個人情報を把握している“官”と,実質的な支援を行う "民" との協同による,「社会的包摂 (socialinclusion)」の考え方に基づいた新たな支援体制の構築が求められる。埼玉県では,埼玉弁謹士会の呼びかけにより,県および市町村の自治体,各民間団体,各士業・専門家団体が集まり「腰災対策連絡協議会」を発足させ,①支援情報窓口の設圃,②総合的な相談体制の構築,③官民連携型の協議会の定期的開催,を目指している。 【索引用語】東日本大震災;原発避難者;さいたまスーパーアリーナ;官民協同支援体制;社会的包摂

登録日
2015年02月02日 00:06
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