著者
鈴木伸一
所属
題材
行動疾患特性
被検体
ヒト
データ収集方法
介入
専門分野
臨床心理学
評価指標
行動観察
キーワード
気分依存性生体情報社交不安解釈バイアススピーチビデオフィードバック
概要

書誌:行動療法研究 ,2012

巣山 晴菜・大月 友・伊藤 大輔・兼子 唯・中澤佳奈子・横山 仁史・鈴木 伸一 (2012), 社交不安に対するビデオフィードバックの効果一パフォーマンスの解釈バイアスの観点からの検討一, 行動療法研究, 38(1), 35-45.

要約

本研究の目的は、パフォーマンスの解釈バイアス(以下、解釈バイアス)が社交不安に対するビデオ フィードバック(以下、 VFB)の効果を規定する要因の一つであるかを検討することであった。大学生 27名を対象に、VFBを挟んだ 2度の3 分間スピーチからなる実験を行い、スピーチ前の主観的不安 感、スピーチ中の主観的不安感、スピーチの自己評価および他者評価、心拍数を測定した。パフォーマ ンスの質については解釈バイアスの大小による差は見られなかった。しかし、解釈バイアスの大きい者ほど VFBを受けることで自己評価は改善し、スピーチ前およびスピーチ中の不安感は低下することが 明らかにされた。本研究の結果から、解釈バイアスが大きい者の社交不安症状に対して VFBが一層有 効である可能性が示唆された。

登録日
2015年02月02日 00:06
登録者